
こんにちはスタッフのタイシです。
災害時、きちんと食事をとれるのはありがたいことです。 しかし非常食生活が長期化すると、栄養が偏らないか心配になりますよね。
今回はそんな非常時の栄養面を考え、『完全栄養食は非常食として使えるか』というテーマを検証したいと思います。
完全栄養食とは?
現代日本において、完全栄養食(完全食)は厚労省「日本人の食事摂取基準」に定める必須栄養素を過不足なく補える食品を指します。 つまり、栄養バランスの完璧な食品です。
限られた食費と時間の中で栄養バランスの良い食事を用意するのは大変ですよね。 完全栄養食は、低コスト、短時間で効率よく必須栄養素を補給することを目的に開発された食品で、近年注目が集まっています。
現在、有名な完全栄養食には下記のような商品があります。
- Huel:英国発の完全栄養食
- ソイレント:アメリカの栄養基準に準拠した完全食。
- BASE FOOD:今回紹介する商品。パスタ(BASE PASTA)やパン(BASE BREAD)の形がある。
- All-in シリーズ:天下の日清食品が提供する完全栄養食
- COMP:日本の栄養基準に準拠した完全食。ドリンクやグミの形がある。
- uFit完全栄養食:日本の栄養基準に準拠した完全栄養食。
私は現在、パン型のBASE FOOD(ベースフード)である『BASE BREAD(ベースブレッド)』を定期購入しています。 そこで今回はこのBASE FOODの特徴やメリットを紹介しつつ、非常食としての可能性を考えてみたいと思います。
※完全栄養食(完全食)とは:1食で、栄養素等表示基準値に基づき、他の食事で過剰摂取が懸念される、脂質・飽和脂肪酸・炭水化物・ナトリウムを除いて、すべての栄養素で1日分の基準値の1/3以上を含む。
私が完全栄養食を食べている理由

私が完全栄養食を食べている理由は、手軽に栄養バランスの良い食事を摂れるからです。
しっかり栄養を摂るには多くの費用と労力が必要になりますよね。 また、私は一人暮らしなので、様々な食材をストックすると「賞味期限管理が大変になる(腐らせやすい)」という問題もありました。
そういった諸々の問題を解消しながら、しっかり栄養を摂れる食品が完全栄養食だったわけです。
サプリメントではダメなのか?
「短時間で効率よく栄養を摂りたいならサプリメントではダメなのか?」 こんなふうに思う方もいるでしょう。
もちろんサプリメントも有用です。 ただ、サプリは食事代わりにはなりません。
自分の摂った栄養をある程度把握していないと必要以上の栄養を摂るおそれがあり、無駄が多くなりますよね。

その点、完全栄養食は必要な栄養がバランスよく含まれているので、自分であれこれ考える必要がありません。
なぜBASE FOOD(BASE BREAD)を選んだか

私が他の完全栄養食品と比べてBASE FOODに惹かれたポイントは形状と包装です。
しっかり咀嚼できる形状
完全栄養食の主な形状は、カロリーメイトのようなブロックタイプ、ドリンクタイプ、麺、パンなどです。
まず私の最初からの希望として、『ドリンクタイプは嫌』というものがありました。 『ドリンクタイプが嫌』な理由は、咀嚼できないからです。

よく噛んで食事することには、脳の働きが活性化されたり、口周りの筋肉が発達したりと様々なメリットがあります。 また、よく噛んで食べると満腹感を得やすいなんて話も聞きますよね。 完全栄養食にはドリンクタイプの商品が多いので、それらの商品は真っ先に選択肢から外れました。
その点、BASE FOOD(BASE BREAD)はしっかり噛める商品で好印象でした。
ちなみにパスタ型のBASE FOODであるBASE PASTA(ベースパスタ)も咀嚼面はほぼ問題ありません。 しかし、手軽さと味の面でパン型のBASE BREADが優れていたのでパン型を選びました。
ゴミが少ない

BASE FOOD(BASE BREAD)は、包装が簡素でゴミが少ない点も魅力です。
例えば日清の『All-in PASTA』にはカップ型の商品があります。 こういうタイプの商品は、捨てる際に意外とかさばる点がマイナスになります。
私の住んでいる地域では指定のゴミ袋を購入する必要があるため、BASE BREADのようにゴミが少ない商品は地味にありがたいですね。
BASE FOOD(BASE BREAD)のメリット一覧

BASE FOOD(BASE BREAD)のメリットを簡単にまとめると、以下のような点が挙げられます。
- 栄養バランスの良い食事を摂れる
- 短時間で食事を摂れる
- 低コストで必要な栄養を摂れる
- ストックする食材を抑えられ管理が楽になる
- ゴミが少なくて済む
- いざという時(体調を崩した時など)にあると助かる
- 調理のアレンジをしやすい
- しっかり咀嚼できる
上記個々の詳細は、必要に応じてこの後の性能評価の中で解説したいと思います。
完全栄養食(BASE BREAD)の非常食としての性能

完全栄養食は非常食として作られた食品ではありません。 しかし、条件次第では非常食としても十分利用できる可能性を秘めています。
完全栄養食(BASE BREAD)の賞味期限
BASE BREADの賞味期限はおよそ1ヵ月。 備蓄食としては短いですが、常温保存は可能です。
非常食の保存期限は3~5年以上が一般的なので、非常食としての利用を考える場合はローリングストックが前提になります。
ストックを調整すれば非常食利用も可能
災害時は一般的に『1週間分の非常食があると安心』と言われます。 したがって常に1週間分の備蓄ができれば、非常食としての利用も不可能ではありません。
私はBASE BREADを継続コースで購入していますが、継続コースは4週間に1回のペースで配送されます。 つまり、配送直前(最も備蓄が少ないタイミング)に1週間分以上の数を確保できれば、問題ないわけです。
賞味期限はその時によって微妙に変わりますが、私に前回届いた製品は35日でした。 36に満たない場合、1日2回食べる日を作るなどして調整すれば、BASE BREADを備蓄食として利用できます。
完全栄養食(BASE BREAD)の味

私が定期購入しているBASE BREADはプレーンで、そのまま食べると『可もなく不可もなく』といった味です。 ただ、ジャムを付けたり、ハンバーガーのように何か挟んで食べたりすると、十分に美味しく食べられます。
BASE FOODのアレンジレシピは、公式だけでも数多く紹介されています。 少し調べれば様々なレシピが見つかるので、余裕がある時はアレンジして食べてみるのもオススメです。
5種類の味バリエーションがある
またBASE BREADには、この記事を書いている時点(2021年)で下記5種類の味があります。
- プレーン:312円
- チョコレート:328円
- メープル:344円
- シナモン:344円
- カレー:360円
※上記は私のマイページで見た価格です。条件によって価格は変わります。
上記のうちカレー味以外は食べたことがありますが(おまけで付いてきたので)、どれも市販のパンと遜色のない美味しさでした。
私は価格と汎用性の面からプレーンのみを購入していますが、いろいろな味を楽しみたい方はプレーン以外もおすすめです。
非常食として食べる場合
BASE BREADを非常食とする場合、そのまま食べることになるのでプレーン以外の味付きがいいかもしれません。 ただ他の食品と食べあわせるなら、変に味がついているよりもプレーンが便利です。
BASE BREADはレンジで温めることが推奨されているので、非常時そのまま食べるとやや固めに感じるかもしれません。 また乾燥していて口の水分が奪われるので、飲料やスープと併せて食べるのがおすすめです。
完全栄養食(BASE BREAD)のコスパ

私の場合、1日1回の食事をBASE BREADにして1ヵ月1万5千円くらいかかっています。
1食2袋でもご飯に比べると腹持ちは悪く、成人男性が1食をBASE BREADだけにすると少し物足りなく感じるかもしれません。
完全栄養食(BASE BREAD)の持ち運び、備蓄のしやすさ
BASE BREADは常温保存可能なので、その点は備蓄しやすいと言えます。 しかし前述の通りローリングストック前提なので、非常食として利用するには非常袋の中身を頻繁に入れ替える必要があります。
またカロリーメイトなどの携帯食と比較すると少しスペースをとります。
ただBASE BREADは柔らかいので、潰れることを気にしなければバッグの隙間にも詰め込めます。
BASE BREAD(完全栄養食)非常食利用のまとめ

完全栄養食はもともと非常食として作られていません。 備蓄するには賞味期限が短いため、非常食として利用する場合は『ローリングストックができるか?』がポイントになります。 この点はBASE FOODだけでなく、完全栄養食全体に共通する課題でしょう。
しかし定期的に食事を完全栄養食に置き換えることができれば、非常食としても利用可能です。
ずっと食べている私の評価
私は約1年ほぼ毎日1回はBASE BREAD(プレーン)を食べていますが、一度も苦には感じたことはありません。 そのままでも問題ありませんが、変化が欲しい時はインスタントスープなどをつけるのもおすすめです。
もし「同じ味は飽きる」という人は5種類の味があるので、複数の味を組み合わせるのも良いでしょう。
ローリングストックも簡単
BASE BREADは袋を開けてすぐ食べられるので、食事を用意する手間・時間がほとんど不要です。 そのためローリングストックも簡単で、食事時間の時短にもなります。
いざという時に助かる
BASE BREADがあると、体調を崩した時などにも助かります。 特に私は一人暮らしなので、満足に動けない時でも簡単かつしっかり栄養を摂れるのは非常にありがたいです。
企業努力にも期待できる

BASE FOODはメーカーの企業姿勢が素晴らしい点も注目ポイントです。
例えば、私がBASE BREADを購入しはじめた時は、袋の中のパンの下にトレーのようなものが入っていました。 しかし「ゴミが増えてしまう」というユーザーの意見を受けて、まもなくトレーは廃止されました。
また最初のうちは袋を開けた時に少し薬くさい匂いがあったのですが、それも改善され、今は気にならないレベルになっています。 その他、新商品などをサービスで付けてくれる時があるのも嬉しいですね。
BASE FOODのメーカーは、このように随時ユーザーの意見を取り入れて商品サービスの改善に努めています。 こうした真摯な企業姿勢も、私がBASE FOODを利用する理由のひとつです。
BASE BREADはこんな人におすすめ
BASE BREADは次のような人に特におすすめです。
- 栄養バランスに気をつけたい人
- 栄養計算が苦手な人
- 食事に時間をかけたくない人
- 食事の用意・片付けの手間が面倒な人
- しっかり噛んで食事したい人
- 一人暮らしの人(食材に振り回されずに済むため)
ダイエットにも効果的?
BASE FOODは食事管理したい人にもおすすめです。
BASE FOODは完全栄養食ですが、「脂質・飽和脂肪酸・n-6系脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量」の含量に関しては基準値を下回っています。
これは、これら栄養素が他の食事でオーバーしやすいため、あえて控え目に設計されているからです。
減量中の食事はたんぱく質をしっかり摂ると同時に、糖質・脂質・カロリーを抑制することが大切です。 BASE FOODならたんぱく質を豊富に摂取できるうえ、糖質・脂質・カロリーが抑えられているのでダイエット食としても優れています。
BASE BREAD(BASE FOOD)の購入方法
BASE FOODは『継続コース』での購入が推奨されていますが、1回のみの単発購入も可能です。
『継続コース』は、4週間ごとに前回の注文と同じ内容が自動で作成され、自動で配送されるコースです。
継続コースは初回限定で価格が20%OFFになります。 大家族などで大量購入する予定の人は、少量のお試し購入で20%OFFを使うともったいないので単発購入するのもいいかもしれません。

ベースフード購入のポイント
BASE FOODの購入は一般的なネットショッピングの流れとほぼ変わりません。 スタートセットを選択しない場合、購入の段階で『継続コース』か『1回のみの購入』かを選びます。
後は、基本的に届け先や支払情報などを入力するだけで済みます。 その他、購入する際のポイントを以下にまとめたので、前もってチェックしておくと安心です。
- 公式サイトからの購入が最も安価
- 継続コースは割引が適用されるので単発購入よりも安い
- 購入単位は各商品2食(BASE BREADは2個で1食)から
- 各商品4食以降は4食単位で個数を調整できる(0,2,4,8,12,16,…)
- 合計8食以上から注文可能
- 継続コースは配送予定日の5日前まで内容変更が可能
- 上記の内容変更にはスキップやキャンセルも含まれる
- 配送予定日の5日前を過ぎた場合、変更内容は次回配送分から適用
- 継続コースの解約条件は特になし
サクッと試したい人はamazonや楽天などからも◎
個人情報の入力が面倒な人は、amazonなどからベースフードを購入するのもおすすめです。
公式サイトと比べるとやや割高価格になりますが、「お金は気にしないのでサクッと試したい」という人は下記リンク先からどうぞ。

(30代/男性/一人暮らし/東京)
休日は自炊するけど実は味オンチ。何でも食べられるので非常食にも興味がある。