【非常食の基本】非常食って何?どんなもの?
こんにちは、スタッフのウエです。
最近よく「非常食って何を買ったらいいのか分からない」ということを聞かれます。
個人的には「好きなものを買えばいいんだよ!」と思いますが、しっかりきちんと備蓄するには、どのようなものを買えば良いかしっかり見定めることも大切です。
非常食とは『長期間保存が可能な食品』のこと
一般的に非常食として販売されているものには下記のような条件をクリアした製品です。
- 3年以上の長期期間保存に耐えるもの
- 長期間の保存でも品質を保てる材質のパッケージであること
- 最低限の調理で完了できるもの
上記の項目は特に国が定めたものではありませんが、非常食を製造販売しているメーカーの製品のほぼ全てが上記の条件をクリアしています。
またそのまま食べられるものも多く、水やお湯を入れるだけで完成する製品もあります。
なるべく火や水に頼らなくても、そのまま食べることができるものが多いです。
『非常食』として売られていないものは非常食として使ってはダメなの?
いいえ!まったくそんなことはありません!
自分の生活環境に合わせて、備蓄するものは自由にして大丈夫です。
消費期限が1週間程度しかないものは非常食には向きませんが、備蓄の方法によっては三か月や半年程度の賞味期限の製品でも非常食として使うことができますよ!
『消費期限』と『賞味期限』の違い
『消費期限』は生ものなどに設定されている場合が多く、消費期限がついているものはカビや腐りやすかったりなど品質がすぐに悪くなるものと考えてください。
消費期限が切れたら食べずに捨てるようにしてください。
逆に『賞味期限』は長期間保存がきくものに設定されており、賞味期限が切れても味が損なうだけで品質には問題ありません。
賞味期限が切れてもすぐに捨てる必要なく、暫くは安心して食べることができます。
非常食の備蓄の方法にはどのようなものがあるの?
非常食の備蓄法には以下のようなやり方があります。
長期間使わずに保存する方法
主に調味期限の長い非常食を保存する時に使う方法です。
まとめて箱や食糧庫に保存し、災害などの非常時がくるまで備蓄しておきます。
常に使っては購入するを繰り返すローリングストック法
賞味期限にこだわらず、普段自分の食事で使うものを多めにストックし、使ったら補充→また使ったら補充を繰り返す方法です。
利点としては、わざわざ長期保存できる製品を選ぶ必要がなく普段の食生活をそのまま備蓄に繋げることができることです。
非常時ってどんな時?どのような食品が必要になるの?
非常食が必要になるシチュエーションにはおおまかに2つのケースがあります。
一つは自宅が被災し避難所へ行くケース、二つめは家に被害はなく自宅避難をするケースです。
両方に対応できるよう、避難所用に非常用持出袋を準備し、さらに自宅避難用の食品を備蓄しておくと良いです。
①災害等で被災し避難所に行くケース
災害が起こると各地の避難所が解放され、誰でも避難所で避難をすることができます。
避難所に行く場合、多くの荷物をもって出る余裕はなく、手元にあるカバンや持出袋をもって出るのが精一になることが予想されるため、軽くてかさばらないものを用意しておく必要があります。
火は使わず、少量の水で調理できるものやそのまま食べられるものがベストです。
②家に被害はなく自宅避難をするケース
自宅避難になるケースには様々なパターンが想定されます。
電気とガスのいずれかは使え、水も問題ないケース
大規模停電ではあるがガスが使えたり、ライフラインには問題はないが、自宅避難となるケースの場合は自宅で食品の調理が可能なので、普段の生活で食べている食品を使うことができます。
停電が起こっている場合は、まず先に冷蔵庫のものや腐りやすいものを最初に食べ、それから缶詰等を食べることになります。
自宅は無事だが電気・ガス・水道などのライフラインが使えない。または最低限しか使えないケース
電気やガスが使えない状況の場合、携帯コンロ等がないと調理ができません。
そのため、いわゆる非常食と言えるもの、調理が不要で腐りにくい缶詰やレトルト食品などが必要になります。
備蓄するものは現在の自分の食生活を基本に考える
非常食の備蓄は、普段の生活に照らし合わせて準備をすると良いです。
例えば、非常用持出袋用の非常食を、普段食べたことがないクッキーや乾パンにするのではなく、食べなれたカロリーメイトや大手菓子メーカーのお菓子缶にすることで、いざというときも美味しく安心して食べることができます。
自宅避難用の非常食も、一度食べてみて自分の舌にあった味かどうかまず確認してから備蓄してください。
賞味期限が切れたあと、おいしくない大量の非常食の処理は非常に辛いですし、被災した際これしか食べるものがなくなってしまった時も非常に辛いです。
普段食べなれたレトルトや缶詰、パスタのローリングストックがおすすめ
むりやり長期保存の非常食を備蓄しなくても、普段の食生活で利用しているパスタや缶詰、フリーズドライの味噌汁などを多めに購入し備蓄する「ローリングストック法」を使うのもありです。
缶詰やレトルト食品、またフリーズドライ製品は火を使わなくてもそのまま食べられるものが多く、またある程度賞味期限も長いため、備蓄には最適です。
普段1個づつしか買い置きをしていないのであれば、3個程度買い置きし、1個使ったら1個追加する形にすれば常に2個は備蓄されているので、余裕ができます。
忙しくて食事を用意できない時や、病気で食事を作れない時にも利用可能
非常時は特に災害が起こった時だけではありません。
例えば仕事が忙しく食事を作ることが出来ない時や風邪などの病気で料理をする元気がない時に、非常食のストックがあればをそれを使うことができます。
どれくらいの量を備蓄すればいいの?
備蓄の量は家族の人数や想定している規模の避難日数によって異なります。
また1日3食きっちり食べるか、それとも軽食で済ますかによっても備蓄する量が変わります。
避難所に持っていく用の非常食の量は2~3日分
避難所に持っていくために準備しておく非常食の量は、”避難用持出袋に入る量”になります。
バッグのサイズや家族の人数にもよりますが、1人につきお菓子缶やカロリーメイト、アルファ化米や缶詰など、持出袋に入る量で考えてください。
2~3日は持つ量がベストですが、それも袋の容量や何をもっていくかによって異なります。
非常用持出袋は1人につき1個は用意
家族の分までとなると1つの袋に沢山の非常食や防災グッズは入りません。
乳児以外は、一人1個非常用持出袋を準備し、各々の非常食を入れると良いです。
普段使っているバッグに携帯食を入れておくこともおすすめ
一人暮らしの人などで非常用持出袋を作りたくないという人もいるかと思います。そのような人の場合は、普段使っているバッグにカロリーメイトやチョコレートなどを携帯しておくといざというときに便利です。
例えば、会社や外出先で災害に合った場合、普段持っているバッグにチョコレート菓子やカロリーメイトなどの『食事の代わりになるもの』があれば、一時的に飢えをしのぐことができます。
自宅避難用の非常食の量は約1週間~2週間分
自宅避難するために必要な備蓄の量ですが、最低でも3日分は必要と言われています。
ただ今回の新型コロナのような状況下になった場合、海外では長期間の外出禁止が発令され、あっという間に食糧が店頭から消えました。
状況が改善されるまで3日以上はかかるだろうと予想すると、最低でも1週間分の食事ができる量は必要ではないかと思います。
また震災や台風等で被災後、道路状況によっては一時的な物流シ網の寸断により、物資が滞るといったことも想定されますので、ある程度の量の食糧の備蓄は必須です。
非常食の疑問
非常食の備蓄についてよくある疑問をまとめました。