非常食はどこに置く?保管場所のアイディア

非常食コラム
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非常食の置き場所
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非常食はクローゼットか?それとも玄関?最適な保管場所とは

非常食を購入したのはいいけれど、置き場に困ることが多いです。 特に家族が多いと非常食や防災グッズの量も増え、場所も限られてきます。

備蓄しておくべき非常食は2通り考えられます。自宅避難用の備蓄まずは避難所ではなく家で被災した時の食料としての備蓄です。
その場合、ローリングストックなども含め、3~7日分程度の食料や水を保管する場所が必要となります。避難する時用の非常食もう一つは非常用持ち出し袋用の非常食です。
持ち出し袋に入れて置くので、非常食の置き場というよりは持ち出し袋を置く場所を決めなくてはいけません。 非常時に持ち出し安い場所を決めることが先決です。

直射日光や高温多湿、寒暖差の激しい場所での保管は避ける

何よりまず絶対に保管場所として選んではいけないのは直射日光が当たる場所や高温・多湿な場所です。
缶や瓶、レトルトなら密閉されているし平気なようなイメージですが、やはり劣化する恐れがありますので、なるべくなら温度変化の少ない風通しの良い場所が最適です。
窓際やヒーターの近くなど直射日光が当たったり、高温になりやすい場所は避けるようにして下さい。

押し入れやクローゼットの中はNG

よくありがちなのが非常食などの備蓄や防災グッズを押し入れやクローゼットにしまってしまうことです。 備蓄が表に出ていると見た目も悪く邪魔であるということから、見えない場所に入れてしまいがちです。

もし地震で家が歪んでしまった場合、すぐには押し入れの中のものを取り出すことは不可能です。 また押し入れの中などはぐしゃぐしゃで大変なことになっていることも予想できます。

すぐに取り出せる廊下の物入れなら問題ありませんが、家の奥の方に入れることは避けた方が良いでしょう。

床下収納も非常食の収納にはNG

野菜の保存に便利な床下収納ですが、こちらも非常食の保管にはNGです。 地震でものが倒れてきた時や床板が歪んでしまった場合、開けることが困難になります。 また冠水した時一番に被害が起きるのが床下となりますので、非常食の床下への保管は避けましょう。

水害が心配な地域なら2階や階段の踊り場など高いところにストック

水害が多く台風で2階に避難することが多い地域などは、2階に非常食のストックを置いておく必要があります。
ただ2階に全ての非常食を置いてしまうといざと言う時に、すぐに持ち出すことができません。

1階と2階に分けて備蓄

1階と2階に分けて1階の物がなくなった時用のストックとして置いておくと、もし1階が冠水した時に役立ちます。

持ち出し袋などは冠水前に避難することを考え、1階に置いておくことをお勧めします。
また天井近い吊り下げ戸棚の中など、もし床上浸水しても大丈夫な場所に保管しておく方法も良いでしょう。

階段の踊り場を活用

階段の踊り場に余裕がある家であれば、そこに備蓄品を置いても良いかと思います。
しかし、普段の生活や逃げる際の邪魔にならないようにすることだけ注意してください。

避難経路として一番動きやすい場所に保管する

家族が一番多い時間を過ごす場所をメインに動線を考え、非常食や防災グッズの保管は非常時に動きやすい場所を選ぶことが一番最適です。

居間から玄関、寝室から玄関、またキッチンから裏口玄関や勝手口などアパートや一軒家、マンションの間取りによって異なります。

一軒家であれば玄関だけではなく裏玄関や勝手口など外に出る出口が非常に多く、収納庫も確保できるかと思います。 家族が一番動きやすい動線上にある場所に保管庫を作ると一番良いです。

出口が限られるアパートは、玄関付近がベスト

アパートやマンションなど玄関が一つしかなく、外に出る手段は玄関のみとなれば動線は限られてきます。 玄関に一番近い場所に保管庫を作れば、非常時でも出し入れがしやすいです。

車の中は食べ物が傷む?車内でも備蓄可能な非常食

携帯非常食や防災グッズを入れた非常用持ち出し袋や、一時的な非常食の保管場所として車を選ぶ人がいます。
車は確かに移動手段としても避難場所としても最適ですが、問題点として車内温度が挙げられます。

車は温度差が激しいので食品の保管には不向き

非常食全般において、保管は常温が推奨されています。
真夏の車の中は非常に高温になるため『常温』ではなくなります。

外気温35℃前後の時の真夏の車内温度

25℃〜55℃

温度差が激しい車は食品が劣化しやすい

温度差が激しい状態であると劣化したり、また高温の車内では腐敗や発酵などが起こる可能性もあります。
いざという時に体調を崩す恐れもありますので、常温で保管しなければいけない食品は、車で保管しないでください。

クーラーボックスに入れるなら問題ない?

クーラーボックスも常に氷など保冷剤を使い一定の温度に保つことができるのであれば問題ありませんが、温度調整ができない場合、クーラーボックスも外気温に影響されますので、同じことです。

温度管理ができる環境以外は、段ボールに入れて保管するのと同じ状態だと考えてください。

車内に置きっぱなしにできる非常食「Uchipac(ウチパク)」

現段階で夏場の高温でも耐えられる非常食として挙げることができるのは、内野家の「Uchipac(ウチパク)」シリーズです。

内野家は宅配食やお惣菜を製造している企業で、常温で長期保存が可能なUchipacというお惣菜を製造しています。
この製品は食品添加物は使わず独自の高温加圧殺菌製法という技術で滅菌し、夏場40度の車内でも腐敗することがありません。
また賞味期限も1年7ヶ月と長く、多少期限が切れても味や品質には問題はないそうです。

これであれば車でも備蓄が可能です。パッケージが傷まないようにすれば腐敗はしないということなので、その点だけ注意すれば良いでしょう。

車載用防災キット

最近では、車載用の防災キットなども販売されています。

食品は7年保存クッキーなど入るものが決まっていますが、車の中に入れっぱなしでも問題ないものが選ばれていますので、安心です。車で避難するときに必要なものがセットになっているので、非常に便利です。

非常用持ち出し袋の保管アイディア

非常用持ち出し袋は見た目も悪く、置き場にも困ります。 家族が多ければ多い程荷物も増え、置くところがなくなりついつい家の奥の方に押し込みがちです。

いざと言う時に持ち出しやすいようするにはどのようにしたらよいでしょうか。

持ち出し袋を『見せる収納』でお洒落に保管

リュックサック

防災グッズによくあるのがアルミっぽい銀色のリュックサックです。
いかにも災害グッズと言った感じのリュックで防炎などの加工がしてあるものもあるのですが、置いておくと非常に見栄えが悪いしいざと言う時でも持ちにくいのが欠点です。

機能的でおしゃれなリュックサック

見栄えが悪いという欠点は、他のリュックにすることで解消します。
防炎など特にこだわらないのであれば、市販のかわいいリュックで十分代用できます。
お洒落なリュックであれば廊下や居間のフックにかけて置くなど『見せる収納』で保管をしても違和感はありません。

アウトドアブランドのリュックで耐久性抜群防災リュック

アウトドアブランドやスポーツブランドのリュックには、外で乱暴に扱っても壊れないようなしっかりした素材でできたリュックがあります。

表面をラミネート加工したTPEファブリックやターポリンという素材でできたリュックなどは、形もしっかりしていて防水面もばっちりです。 非難する際に雨が降っていた場合、持ち出し袋が濡れて中身が濡れてしまったら着替えなども使えなくなってしまいます。
しかし防水であればそのような心配はいりませんので、大雨で避難する時も濡れる心配をする必要がありません。

登山用のリュックで快適防災リュック

防災グッズを入れたり非常食を入れたりすると、ふつうのリュックでは重すぎたり入り切らなかったりしますが、登山用のリュックであれば重い荷物も比較的持ちやすく、機能的です。

大きさや容量も豊富でメーカーも非常にたくさんあり、好きなものを選ぶことができます。 災害用にキャンプグッズを購入している人なども、登山用リュックがあれば備品の持ち運びがラクになります。

玄関の靴箱の上部を保管庫として使う

靴箱の上部に収納箱を設置し、その中に持ち出し袋を入れておくといざと言う時取り出しやすいです。

もし大きな靴箱がないという場合、玄関の天井に空きスペースがあるのであれば、突っ張り棒を使って棚を作る方法もあります。 その場合、持ち出し袋の重量を支えられるものでないと落ちてきてしまうので、要注意です。

マンションやアパートなど2階以上の高い場所に住んでいるのであれば、靴箱下の空きスペースなども保管場所として使うことができます。

まとめ

食品は寒暖差の少ない気温や湿度がほぼ一定の場所での保管が基本です。備蓄が不向きな場所湿度の高い場所(お風呂場など)温度差の激しい場所(車や倉庫など)出し入れが難しい場所(押入れなど)

避難時の動線を家族で確認して置き場を決める

避難するとき、どの出口を使い、どのように避難することになるか家族で確認し、備蓄の場所や持ち出し袋の置き場を決めると良いです。

自宅避難用の備蓄はキッチンの食品庫にいれておき、避難用持ち出し袋は玄関に置くなど、分けて置くことも必要です。

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