
身近なものを非常食として活用しよう
備蓄として用意する非常食は何も特別なものばかりを準備する必要はありません。
身近にある食品を非常食として使うことが可能です。
高い非常食を買うことに抵抗がある人は、身近なものを非常食として利用してみましょう。
非常食として使える食品の条件
- 常温保存が可能
- 賞味期限の長いもの
- お湯をかけるだけなど調理不要なもの
缶詰やレトルト食品
これらは通常の非常食として十分代用が可能です。
とくに缶詰は賞味期限が長く、だいたい3年は保存が可能です。
レトルト食品も製品によっては賞味期限が1年以上あるので、非常食として備蓄可能です。
あたためなくてもおいしいカレーやおかず
最近ではあたためなくても大丈夫な製品が増え、災害時でも火を使わずそのままおいしく食べることができます。
種類も豊富なので、好きなものを選ぶことができます。
フルーツ缶もビタミン摂取に最適
フルーツ缶も災害時にはビタミン摂取に役立ちます。
また甘いフルーツは癒し効果もあり、また子供おやつにも最適です。
インスタントのスープや味噌汁
インスタントスープや味噌汁なども非常食として使うことができます。
インスタントはだいたい3カ月〜1年程度の賞味期限なので、備蓄にも向いています。
フリーズドライで栄養もばっちり
フリーズドライの製品であれば、野菜の栄養も摂ることができるので災害時にの栄養不足にも対応できます。
パックやレトルトごはん
パックのごはんは基本的にあたため必須ですが、レトルトのおかゆなどはあたためなくても食べることができます。
賞味期限は3カ月〜半年程度のものが多いですが、中には1年以上賞味期限のあるものもありますので、なるべく長く備蓄したい人はそちらを選ぶと良いです。
火が使えるならお米も災害時に炊飯可能
電気が使えなくても火が使える状況でしたら、お米を炊くことは可能です。
普通にお鍋で炊飯したり、耐熱性のある高密度ポリエチレン(HDPE)や複合フィルムでできたナイロンポリ袋を使った炊飯方法があります。
コーンフレークやオートミールも非常食に使える!
最近流行りの穀物といえばオートミールです。ご飯の代わりに利用している人も多いのではないでしょうか。
こちらも火を使わなくても牛乳やスープをかけただけで食べられるインスタントタイプのものがあり、いざというとき非常に便利です。
粉末スープと一緒になった製品や、レトルトスープタイプのものもあり、バリエーションも豊富です。
コーンフレークも最近では甘いもの以外にも、塩気のあるものや甘味料が添付されいないノーマルタイプのものもあり、非常に使いやすくなっています。
乾麺やスパゲッティ
乾麺やスパゲッティも非常食として使うことができます。
ただしこれらは火を使う前提になりますので、調理が行えない状況では食べることはできません。
茹でずにそのまま食べることは?
小麦は茹でないと消化不良を起こすので、火を通す必要があります。 水戻しのみではお腹を壊す可能性があるのでやめましょう。
レンチンで食べる調理済みレトルトパスタ
最近ではレンチンするだけで食べられるレトルトタイプのパスタ「麺 QUICK」もあります。
こちらは非常食として展開されているテーブルストックの製品で、ソースの中に調理済みのパスタが入っっているので、長時間茹でる必要がなく、袋のままレンジ500w2分30秒で出来上がりです。
袋のまま湯煎も可能なので、災害時に電気が使えなくても食べることができる便利な製品です。
カップラーメン
カップラーメンは揚げ麺など調理済みになるため、そのままでも食べることができます。
また普通はお湯をかけて食べますが、実は水だけでも美味しく食べられるということが最近Twitterなどで話題となりました。
警視庁お墨付きということもあり、麺をしっかりふやかす時間さえ守ればおいしくいただくことができるということが分かっています。
カップラーメンは器も付いていますし、いざという時には水さえあればすぐに食べることができるので、家で大量にストックしておいても損はありません。
好きなカップラーメンを常備しておけば、非常時でも楽しく食べることができます。
カップラーメンの賞味期限は意外と短い
カップラーメンの賞味期限はだいたい3カ月ほどです。 意外と短いため、あまり長く放置すると食べられなくなるので要注意です。
乾物
わかめや昆布、鰹節や切り干し大根、またナッツ類など乾物は災害時の貴重な栄養源にもなります。
わかめは水でも戻りますし、製品によってはお湯を注いだインスタント味噌汁にいれるだけで食べることができるものもあります。
切り干し大根も水で戻してマヨネーズであえるだけでも、サラダとして食べることができるのでオススメです。
またナッツ類はビタミンが摂取できるため、おやつとしても最適です。
ジャーキーやサラミも非常食に
非常時はなかなか肉類を食べることができませんが、ジャーキーやサラミなども日持ちするため、非常食として使えます。
貴重なタンパク源なので、備蓄しておくと役立ちます。
漬物やふりかけ
たくあんや梅干しなども非常食として役立ちます。
腹の足しにはあまりなりませんが、塩分の補給やごはんのおかずとして活躍します。
おびぎりの具としても使えるので、炊き出しの時にあると便利です。
ふりかけは味変にも使える
ふりかけは味気ないご飯の味変に使えます。
おかずがあまりない時や物足りない時に使うと、食欲も増します。
またお湯に入れてスープにしたりフリーズドライの野菜などにふりかけたりなど、調味料としても使うことができます。
わかめ入りのふりかけであれば、子供の好きなわかめご飯も作ることができますし、お湯に入れれば、お吸い物にもなるのでおすすめです。
野菜ジュースや豆乳
野菜ジュースや豆乳も未開封であれば常温で保存可能です。
キッコーマンのおいしい豆乳は、賞味期限180日なので、安心して備蓄できます。
野菜ジュースも豆乳もできれば糖分の入っていないものが良いですが、自分の飲みやすいものを備蓄しても問題ありません。
いざというときにおいしく飲めることが重要です。
豆乳はタンパク質、野菜ジュースはビタミンを補給できますので、備蓄しておくと便利です。
魚肉ソーセージなどの加工品
ソーセージやハムなどの加工品のほとんどは、賞味期限は短く要冷蔵ですが、一部の製品では常温での保存が可能です。
赤いフィルムの魚肉ソーセージや一部のハムやソーセージは常温でも保存が可能です。
賞味期限も3カ月と割と長く、手軽に食べられるので重宝します。
パックや缶のおでん
最近スーパーでよく見かけるのが、おでんのパックです。
すでに調理済みのおでんがパックになって販売されているのですが、これらも常温で保存が可能です。
賞味期限も3カ月〜半年ほどのものが多く、内容量も多く、種類も豊富です。
具材はメーカーによって異なりますが、こんにゃく、大根、卵など野菜もタンパク質も摂れるので、災害時だけではなく普段の食事用として備蓄しておいても便利です。
スナックやチョコなどのお菓子類
スナックやチョコ、クッキーなども非常食として最適です。
非常時に食べなれたお菓子があると安心しますし、ストレスも緩和されます。
チョコ菓子などは腹持ちも良いので朝食の代わりとして食べたり、またバッグに常時入れておくことで携帯非常食としても使うことができます。
備蓄には溶けにくく、壊れにくいものが良いですが、消費することを考えると自分の好きなものを選ぶことが一番良いです。
カロリーメイトなどのバランス栄養食
大豆やこんにゃくでできたものなど、最近は非常にたくさんのバランス栄養食が販売されています。
お菓子を非常食とするのも良いですが、このようなバランス栄養食を携帯非常食として購入するのも良いでしょう。
種類が豊富で好きなものを選べる
ハードクッキータイプやソフトタイプなど食感を選べたり、チョコレートやフルーツ、メープルなど味も豊富です。
ちょっと小腹が空いたときに食べられる手軽さは非常時にも大いに役立ちます。
チルドの惣菜や冷凍食品は停電時のことを考えて備蓄
スーパーやコンビニのチルドの惣菜や冷凍食品は、日常生活で忙しい時や病気の時、また新型コロナのような緊急的な自粛生活を強いられる時に非常に重宝します。
種類も非常に多く、おいしいものも増え、値段も比較的安価なものが多いので、手軽に備蓄しやすいことも利点です。
しかし、冷蔵や冷凍品は停電になった時、非常に困ります。
冷凍品の場合、庫内を冷やす氷の代わりにはなりますが、溶け始めたら一度に食べなくてはならなくなります。
冷蔵庫や冷凍庫には生モノが普段から入っているので、それらの消費も考えなくてはいけません。
チルドや冷凍食品に偏らないようにすることが重要
停電時のことも考えた備蓄を考えておきましょう。
チルドや冷凍食品だけではなく、電気がなくても食べられるものも併用しておけば、被災し自宅避難となった時、それが長期間になってしまっても慌てずに済みます。
非常食として作られていない食品を非常食として使う時の注意
賞味期限の管理
非常食の場合、1年、3年と区切りの良いものが多く、また消費期限が切れてもかなり長い間腐る心配はありませんが、一般の食品の場合品質はバラバラです。
普段の生活で使いやすいものを選び、消費と補充を繰り返すことで常に新しいものを備蓄しておくことができます。
保管方法の注意
非常食として作られている製品は、長期間の保存で劣化しないようにパッケージに工夫がされています。
におい移りや風味の劣化、変色などがないように徹底されています。
しかし一般の食品はそこまで徹底されていませんので、保管場所によってはにおい移りや変色など劣化の心配があります。
缶詰は問題ありませんが、とくに乾麺やカップラーメンは、湿気に弱くにおい移りしやすいので注意が必要です。
どの食品も高温多湿には要注意で、寒暖差の激しい場所や直射日光の当たる場所での保管はやめましょう。