
無印良品で買えるご飯の非常食『備蓄ごはん』
無印良品では、現在『備蓄ごはん』という、最長4年備蓄保存可能なアルファ米が販売されています。
アルファ米は、お湯または水を注いで作る防災備蓄用ごはんのことです。炊きたてのご飯を急速乾燥させて作られており、カチカチに乾燥したごはんをお湯または水を注ぐことで、乾燥前の状態に戻すことができます。長く備蓄できることが特徴で、さまざまなメーカーからいろいろな味のものが販売されています。
2024年現在は、種類は白米の1種のみ。今回はこの備蓄ごはんをベースに、無印良品の商品だけで1日分の非常食を考えてみました!
無印良品で選んだ『備蓄ごはん』と1日分の非常食

- 備蓄ごはん白米とごはんにかける 宮崎風 冷や汁



- 肉じゃがと玄米ともち麦のお粥



- ゴロゴロ野菜と豚ひき肉の大盛りカレーと備蓄ごはん白米


- 小腹が空いたとき用に鶏つくねと根菜


選んだポイントは野菜多めであること
もちろんバリエーションが豊富な無印良品のカレーを3食でもいいのですが、だったら毎日違うカレーを食べると想定し、朝昼晩は違うメニューでということで、このメニューにしてみました。
常温で食べることができる「ごはんにかける 宮崎風 冷や汁」や、食欲がないときでも食べやすい「玄米ともち麦のお粥」に、しっかり食感のあるものが食べたいとき用に「肉じゃが」を。
あと晩ごはんはたくさん食べたい!ということで、「ゴロゴロ野菜と豚ひき肉の大盛りカレー」をチョイス!
無印良品のレトルト品の賞味期限は、だいたい1年前後が目安
サイトで調べてみると、カレー類はだいたい製造日から365日、お粥は製造日から545日となっていました。しかし実際店舗で確認すると、回転率の高い店以外では賞味期限が短いものも多いため、備蓄箱にて長期保存にするには不向きです。
レトルト品を備蓄するならローリングストック
無印良品では普段のそなえとして、ストック品を使っては買い足す『ローリングストック』を推奨しています。無印良品の製品で防災備蓄をするならば、やはりある程度の数を最初に購入してストックし、普段の生活で使いながら買い足すのがベストな方法です。
備蓄ごはんと一緒に長期備蓄をしたい!それなら1/3日分の野菜をつかったスープがおすすめ
無印良品には最長2年備蓄可能な『1/3日分の野菜をつかったスープ』シリーズがあります。もしどうしても備蓄箱に1年以上入れっぱなしにしておきたい!という人には、このスープシリーズがおすすめです。
非常食の備蓄には、温めグッズも一緒に!
今回できれば常温のままでも食べられるものを選びたかったのですが、1/3日分の野菜をつかったスープも含めほぼ温め推奨の製品ばかりで、店内を探して見つけたのが、ごはんにかける 宮崎風 冷や汁でした。
温め推奨の製品は、加熱済みのものであれば、そのまま食べても健康に害はありませんが、やはり油脂分が固まっていたり美味しくなかったりします。
また備蓄ごはんも水でも作れますが、かなり時間がかかりますし、やはりお湯は欲しいところです。
防災備蓄品として、ガスコンロや鍋、湯煎できるビニール袋、もしくは発熱剤なども一緒に備えておくことをおすすめします。
備蓄ごはん白米の作り方
備蓄ごはんはアルファ米なので、作り方はお湯または水を注ぎ、待つだけというインスタントラーメンの手順とほぼ同じです。

備蓄ごはんのパッケージは、しっかりとしたアルミパックです。さすが無印良品という感じの、シンプルですっきりとしたデザインです。
賞味期限だけではなく、お湯もしくは水を注いで出来上がるまでの待ち時間の目安、水の量、出来上がり量がわかりやすく記載されているのがいいですね。

裏面には、作り方や注意、原材料や成分表示も記載されています。
ちなみにこちらはアルファ米界では有名なメーカー尾西食品の製造で、日本災害食の認定もあります。
阪神・淡路大震災を契機に、「災害食」という新たな食品ジャンルが考案され、災害時に本当に必要とされる食品についての再定義が進められています。日本災害食認証制度では、日本災害食学会が示す基準を満たす加工食品に対して、災害食としての認証を行っています。この制度により、災害時だけでなく日常でも利用可能な食品が認証されています。

開封すると、中にはお米とスプーン、脱酸素剤が入っています。内側には、水を入れる目安となる注水線が印刷されています。
またパッケージ上部には、チャックがついているので、封をすることができます。

お湯もしくは水を入れる前に、スプーンと脱酸素剤を取り出してください。とくに脱酸素剤は取り出し忘れやすいので注意してください。

スプーンと脱酸素剤を取り出したら、中に直接お湯もしくは水を注ぎ入れてください。計量カップがなくても、だいたいの量で問題ありません。内側に印刷された注水線を目安にすればOKです。

お湯もしくは水を注ぎ入れた後は、スプーンでしっかりと混ぜてください。
混ぜた後、パッケージのチャックをしっかりと閉め、お湯なら15分、水なら60分待ちます。

今回はお湯を入れたので、15分待ちました。
出来上がりはこんな感じです。お湯を吸って、しっかりとお米が膨らんでいます。食べる前に、スプーンで底のほうからほぐしてください。

ほぐしたら、できあがりです。無印良品の備蓄ごはんが出来上がりました!
ごろごろ野菜と豚ひき肉の大盛りカレーを乗せてみた
カレーは、やはり常温だと油脂が固まって美味しくないので、今回は別皿にレンジを使ってあたためています。災害時では、電気やガスが使えないことが多いため、加熱剤やカセットガスコンロなどを使い、湯煎をし温めてから食べてください。

備蓄ごはんを皿に盛り、その上にカレーをかけてみました。さすが大盛りというだけあって、このお皿ではカレー全部を乗せきれず、お皿にまだ残っています。
備蓄ごはんも出来上がり量が208gと、無印良品の『温めて食べるパックごはん』180gよりも多め。最後までよいバランスでカレーと食べることができました!
災害時などでは無駄な洗い物を避けるために、ごはんのパックに直接カレーを上から入れて食べることもできます。ただし、本当にカレーの量が多いので、溢れてしまわないよう一度に入れないよう注意してください。
備蓄ごはん白米の原材料・アレルギー成分など
内容量 | 80g(出来上がり量208g) |
賞味期限 | 最長4年 |
成分表 | エネルギー:293kcal たんぱく質:5.0g 脂質:0.9g 炭水化物:66.2g 食塩相当量:0g |
原材料 | うるち米(国産) |
アレルギー物質表示 | – |

『ごはんにかける 宮崎風 冷や汁』で備蓄ごはんを作ってみた
水は災害時にとても貴重です。断水し、飲料水が不足した場合、なるべくなら水を節約したいと考えるかと思います。そんなとき水の代わりになるもので、アルファ米を作ってみましょう!ということで、今回、宮崎風 冷や汁で備蓄ごはんを作ってみようと思います。
よくSNSで回ってくるのが、トマトジュースや野菜ジュースでアルファ米を戻すというものですが、今回は冷や汁でうまくいくでしょうか。
ごはんにかける 宮崎風 冷や汁で備蓄ごはんを作る

用意するのは、宮崎風 冷や汁で備蓄ごはんだけ。

備蓄ごはんを開封し、スプーンと脱酸素剤をとりだしたら、中に冷や汁を注ぎ入れます。

全部いれると水分量は注水線ギリギリです。宮崎風 冷や汁には他にごまや調味料、鯵のほぐし身などが入っているため実際には水分量が少ない気がします。今回はじめて作るので、水は足さずそのまま続行します。

スプーンで底のほうからよくかき混ぜたあと、チャックをしめて60分待ちます。

60分後、開封するとこんな感じです。見た目は悪いですが、とりあえず見た感じは、ちゃんとできているように見えます。

とりあえず食べてみると、まだやや芯が残っている感じがします…。食べられないことはないですが、気になるのでそこからまた30分追加で待ちます。それくらいだと若干芯が残っているものの、そこまで気にならなくなりました。
やはりちょっと水が足りなかったか、調味料が入っているためお米への浸透が悪いのかなと言う感じです。次作るときには、少し水を足すといいかもしれません。
味はといいますと、ねこまんまですね。鯵の風味が強く出ているので、そう感じるのかもしれません。やはりごはんにかけて食べたほうが美味しいのですが、もし災害時など水不足になったときには、アルファ米を食べる方法の一つとして、スープや味噌汁で作ることを覚えておくといいかもしれませんね。
ごはんにかける 宮崎風 冷や汁の原材料・アレルギー成分など
内容量 | 155g |
賞味期限 | 製造日から365日 |
成分表 | エネルギー:86kcal たんぱく質:5.4g 脂質:2.9g 炭水化物:9.5g 食塩相当量:2.4g |
原材料 | みそ(国内製造)、メアジ、でん粉、ごま、アジフレーク、しょうゆ、豆豉醤、酵母エキス、ごま油、アジ煮干粉末、ねりごま、砂糖、(一部に小麦・ごま・大豆を含む) |
アレルギー物質表示 | 麦・ごま・大豆 ※えび・かに・卵・乳成分・落花生を含む製品と共通の設備で製造しています |
